

ヒトの身体は60兆個の細胞で成り立ちます。その一つ一つの細胞にはうぶ毛のようなものがついています。
このうぶ毛の先端に糖鎖が存在しています。
《含まれる糖鎖》
- Galactose (ガラクトース)
- Mannose (マンノース)
- Fucose (フコース)
- N-acetyl-glucosamine (N-アセチルグルコサミン)
- N-acetyl-mannosamine (N-アセチルマンノサミン)
- N-acetyl-galactosamine (N-アセチルガラクトサミン)
細胞のうぶ毛は情報のアンテナの役割を果たします。
体内にウィルスや細菌などの異物が入ると即座にうぶ毛のアンテナが察知し免疫細胞を活性化させて防御します。しかし、細胞のうぶ毛はヒアルロン酸同様に年齢を重ねるとともに短くなるので情報伝達力が劣ってきます。
すると免疫力も下がってきます。ツバメの巣を摂取することで、巣に含まれる糖鎖とシアル酸は加齢で短くなったこの細胞のうぶ毛を修復する働きを持ちます。
この一連の働きがツバメの巣を食べると免疫力をあげる要因と考えられています。
シアル酸は人間の唾液にも微量にもあります。特に多くなるのは女性の出産後の母乳です。 授乳期間の1週間は最大のシアル酸が母乳に含まれます。
その母乳からから赤ちゃんにシアル酸を含めた栄養分が供給されます。
健康に問題なく日常生活を過ごしていると全くきにならないものです。
ですが、「糖鎖」や「シアル酸」はヒトの細胞には必ず必要なものなのです。
食用ツバメの巣には、人間の身体が必要とする8つの糖鎖の内6つも糖鎖がふくまれています。これは自然の食品界では世界一と言われています。

《分かりやすい事例》
糖鎖の一つにN-アセチルグルコサミンがあります。
このN-アセチルグルコサミンとグルクロン酸が繰り返し交互に結合するとよく耳にするヒアルロン酸になります。
ヒアルロン酸は1gで6リットルもの水分を保水するというとても優れた保水能力があります。
しかし、ヒアルロン酸は実は分子が大きいという難点があります。
だから直接食べても、また、お肌に直接塗っても、分子が大きいため体に吸収されづらいのです。
ヒジやヒザ関節の痛みは関節内の潤滑成分が減ることで痛みが出る場合があります。
そこで、整形外科では関節にヒアルロン酸を注射で注入し関節の潤滑を良くして痛みを解消するようにします。
美容整形外科で皮下に直接ヒアルロン酸注射をおこなう理由はこの分子の大きさの難点を解消するためだからです。
コラーゲンもおなじみの成分ですが、こちらも加齢とともに減少していきます。ヒアルロン酸補充で肌水分が上昇するとコラーゲンもうるおいをたもってきます。


ヒアルロン酸の基になるN-アセチルグルコサミンは分子非常に細かく小さいです。
ヒアルロン酸と比べると最大1/3,000の小ささです。
それゆえに、容易に体内へ吸収されやすく、吸収されると嬉しいことに体内でヒアルロン酸に変化しお肌の内部から潤わします。


References: Food Research International
Sketch of the edible bird's nest and its important bioactivities
YSK